> 悩まれている方へ > 行き詰まり > 自分の味方は自分 その1

自分の味方は自分 その1

この記事は4で読めます。
 ※Alexandr IvanovさんによるPixabayからの画像です。

あなたは自分の事が、好きですか。

好きだと言える人は、幸せです。
好きだと言えない人は、不幸せを感じていると思います。

失敗ばかり繰り返す自分を、責める人。
絶対にやってはいけない事を、やってしまった人。
取り返しのつかない事をして、誰かを深く傷つけてしまった人。

何の取り柄もなくて、つまらない人間だと思っている人。
何でも人に合わせてしまい、本音を出せない人。
幸せじゃないくせに、幸せであるふりをしている人。

思い当たる方はいるでしょうか。
思い当たった方は、自分の事を、どう思われるのでしょうか。

自分を嫌いとは言わなくても、自分に自信がないと言う人は、いると思います。

言葉の違いはありますが、どちらも自分を否定している点では、同じです。

 ※Qu JiさんによるPixabayからの画像です。

自分を否定する理由など、本当はどこにもありません。
それでも否定したくなるのには、理由があるはずです。

それは、他の人と自分を比べて、優劣を考えてしまうからでしょう。

赤ちゃんの頃には、自分と他人の違いなど、気にしていなかったと思います。

でも、大きくなるにつれて、自分と他の人との違いが、わかるようになり、そこに優劣という価値観をすりこまれるのです。

たとえば、あなたは生まれつき体が不自由だとします。

当然、他の子供と同じようには、動けません。

その事で誰かから馬鹿にされたり、差別されたりすると、あなたは心が深く傷ついて、自分はみんなより劣っているのだと、考えるようになります。

あなたを慰めようとして、同情を寄せる人もいるでしょう。

しかし、同情というものは、高い位置にいる者が、低い位置に見せるものです。

表面的には同情する人は、あなたの味方になっているように、見えるかも知れません。

でも、あなたは同情される事で、自分のポジションが、人より低いのだと、再確認するのです。

実際は、体にハンディを背負っていても、すごい事をやってのける人は、いくらでもいます。

それにハンディを背負っていると言っても、本人にすれば、それが普通なのです。
ハンディでも何でもありません。

 ※Torben StroemさんによるPixabayからの画像です。

空を飛ぶ鳥から見れば、人間は全員が、翼がないハンディ持ちです。

でも、誰もそんな風には、考えませんよね。
翼がないのが、人間にとっては普通だからです。

人間にとって、一番大切な事は、感謝と思いやりの気持ちを、持つ事です。
それが持てない人は、人間としては未成熟です。

他の人と比べて、外見が違うかどうかは、全くポイントではありません。

見た目の違いを馬鹿にする人も、何もわかってもいないのに、同情心を寄せる人も、中身は同じです。

そうする事で自分のポジションを、相対的に高く見せようとしているのです。

つまり、誰かを自分の引き立て役に、利用しようとしているだけなのです。

物事がわかっていて、自分に自信を持つ人は、見た目の違いを馬鹿にしないし、同情もしません。

体が不自由に見えたとしても、その人の才能が、どこにあるかを、瞬時で見抜く事でしょう。

 S. Hermann & F. RichterさんによるPixabayからの画像です。

誰かに自分の容姿の事で、心を傷つけられるというのは、無知な人の価値観で、自分自身を見てしまうという事です。

そんなのは馬鹿馬鹿しいですし、時間の無駄です。

嘆いている暇があるのなら、自分がやりたい事を、思う存分楽しんだ方がいいでしょう。

学校の勉強が苦手であったり、スポーツが苦手であったり、何をやっても不器用だ、という場合にも、同じ事が言えます。

苦手と思うのは、それに対して、好奇心を持てないというだけの事です。

好奇心があれば、上手にできなくても、上手になろうとするでしょう。

まだ、上手になれていない状態を、苦手だとは表現しません。

本当にやりたければ、人の何倍も練習をする事になっても、苦にはなりません。

やりたい事ができれば、それでいいのです。
できるまでに、どれだけ時間がかかったのかなんて、少しも問題ありません。

逆に、時間をかけさえすれば、何だってできるんだと、強い自信を持つようになるだけです。

でも、気をつけないと行けないのは、自分を馬鹿にした連中を、見返してやるんだ、という気持ちでやる事です。

それは楽しむという目的から、はずれています。

それでは練習が嫌になりますし、やろうとしている事の、本当の楽しさがわかりません。

誰が何を言おうと、そんな事は気にしないで、自分が楽しむ事に没頭する。
これが大事なのです。

自分で自分を、低く見るべきではありません。

自分は常に、自分の味方でいないといけないのです。