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夢の解釈 その1

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 ※Jess FoamiさんによるPixabayからの画像です。

夢とは何でしょう。

科学の世界でも、夢が何であるのかは、明確にされていません。

眠りにはレム睡眠と、ノンレム睡眠があります。

ノンレム睡眠は、意識が深く眠っている状態で、レム睡眠は、意識が覚醒に近い状態です。

夢はレム睡眠に見られると、以前は言われていました。
でも今は、ノンレム睡眠でも見られる事が、確かめられています。

レム睡眠の夢は、覚えている事が多いけれど、ノンレム睡眠の夢は、覚えていない事が多い。

それが両者の違いだそうです。

ところで、生まれつき目が見えない方の夢は、映像がなく、音や体感だけの夢だそうです。

一方、あとから目が見えなくなった方の場合は、映像の夢を見る事があると言います。

耳が聞こえない方の場合、やはり音がない、映像だけの夢だそうです。

実際の音の代わりに、漫画で出て来る、ゴーンなどの音を表す文字が、見えるという人がいるそうです。

でも全ての人が、そうなのかはわかりません。

 ※キラーT細胞さんによるイラストACの画像です。

これらの事を考えると、夢に出て来る映像や声などは、自分が体験した記憶情報の中から、選び出されたものと、言えるかも知れません。

体験した事のない感覚情報は、夢には現れないという事です。

では、そういった情報で構成された夢には、何か意味があるのでしょうか。


夢の解釈には、いろいろあります。

科学的理解としては、日常生活における出来事や情報について、整理するために夢を見ていると、されているようです。

そうは言っても、絶対にそうだという事ではありません。

先に述べたように、夢の正体は謎なのです。

夢占いでは、夢に出て来た物を、何かのシンボルだと考えます。

たとえば、馬は人を乗せて走るので、運命や生命力を意味すると言います。

また、犬は親しい動物ですから、家族や友人を意味するそうです。

葬式や火事など、縁起が悪い夢を、いわゆる悪夢と呼びます。

しかし、同じ夢を逆夢と称して、よい事が起こる印と、受け止める事もあるようです。

死ぬ夢も、一見悪い夢のように思えます。

でも、生まれ変わりや人生の再出発と、考える事もできるのです。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

夢には、いろいろな解釈の仕方があるようです。

でも、夢を見た本人が、解釈の仕方がわからなければ、夢に意味があったとしても、無意味と同じになってしまいます。

それに、夢で見た事が現実になるという、正夢というものがあります。

自分が死ぬ夢が、正夢だったらどうしようと、不安に思う人だっているはずです。

本当はいい意味かも知れないのに、悪く受け止めてしまうと、夢を見せる方も、困惑しそうですね。

そもそも夢に意味なんかないと、考える人もいるでしょう。
でも、それは違うと私は思います。

夢は実に不思議なものです。

私の経験で言えば、何か問題を抱えている時、それについての解決法を、夢は教えてくれるのです。

 ※TumisuさんによるPixabayからの画像です。

日常の意識では、何か問題が起こった時には、自分は間違っていないと、考えがちです。

自分の理屈、自分の考えを基準にして、どう考えたって相手が悪いと、結論を出すのです。

それで気持ちがすっきりすれば、それでいいのですが、実際はもやもやが残るものです。

でも、自分は間違っていない。
相手が悪いのだから、相手がつらい思いをしたって、それは仕方がない。

そんな風に、自分を納得させて寝ても、夢は違う答を、示してくれるのです。

朝起きた時の夢を、覚えている事が多いと思いますが、実際には一晩の間に、何度も夢を見ているようです。

深い示唆を示す夢の場合、夜中に何度も目が覚めて、その都度、違う夢を見るのです。

一見、それぞれの夢は、バラバラで関係のないように見えます。

でも、その夢が伝えようとしている事を理解すれば、それらの夢には、つながりがあるとわかります。

物語のように、起承転結があるのです。

 ※紺色らいおんさんによる写真ACからの写真です。

初めの夢は、自分の悩みや問題を、示しています。

ああ、あんな事があったから、こんな夢を見たんだな、という感じです。

でも、次の夢は別の角度から、その問題を眺めるような内容でした。

登場人物や舞台などは、初めの夢とは、全然別です。
しかし、夢の内容を考えると、そういう夢なのです。

その次の夢は、本当にその結論でいいのかと、問いかけるような夢です。

自分にとって、本当に大切なのは、自分が正しいという事なのかと、問われるのですね。

直接聞くのでは、ありません。
そのように自問させられるような、内容なのです。

最後に見る夢では、自分の心の奥底にある、本当に大切な想いが、引き出されるのです。

それは相手に対する、思いやりの気持ちです。

実は、自分が正しいかどうかなど、どうでもいい事なのです。
そんな事はわかっていたのです。

しかし意地になって、相手を責める事や、自分の立場を守る事に、意識の焦点を合わせていたわけです。

でもそれは、自分の本音ではありませんから、どこかもやもやした気持ちになっていたのですね。

そんな事を、目覚めている時に、誰かに指摘されたなら、きっと反発していたでしょう。

しかし夢によって、自分の本音を突きつけられると、逆らう事ができません。

私は自分がどうすべきなのかを、夢に教えられました。

夢とは、そのようなものなのです。