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インナーマッスル

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インナーマッスルという言葉を、聞かれたことがあるでしょうか。

インナーマッスルというのは、外からは見えない、体の深い部分にある筋肉のことです。

これに対して、腕の力こぶや六つに割れた腹筋など、たくましい体を見せる外側の筋肉を、アウターマッスルと言います。

日本語で言えば、インナーマッスルは深層筋、アウターマッスルは表層筋です。

 ※筒井よしほさんのイラストACからの画像です。

インナーマッスルは、外から見てもわかりません。
それに、アウターマッスルのように、大きくもありません。

インナーマッスルは、使っているという自覚に、乏しい筋肉です。
これらの筋肉群は、衰えても気がつきにくいようです。

しかしインナーマッスルは、体の姿勢を保ったり、内臓を支えてくれる、大切な筋肉群です。

これらの筋肉が衰えると、腰痛や肩こり、尿漏れなどの原因になると、言われています。

私たちは外側の筋肉にばかり、目が向いてしまいがちです。
腰が痛い、肩が痛いと言うと、手で触れられる部分の、筋肉の問題だと考えてしまいます。

でもそれは、陰でそれらの筋肉を、補助して支えてくれている、インナーマッスルの衰えが、原因かも知れません。

インナーマッスルが衰えると、アウターマッスルの補助ができなくなります。
それでアウターマッスルに、過度の負担がかかってしまい、傷めてしまうのです。

 ※kalhhさんによるPixabayからの画像です。

またインナーマッスルが衰えると、姿勢が悪くなります。
猫背になると、呼吸機能が落ちてしまうと言われています。

このようにインナーマッスルは、大切な筋肉群なのです。
しかし、その存在はあまり注目されておらず、重視もされていないのが現状です。

その鍛え方は、テレビやネットで教えてくれていますので、ここでは述べません。

私がみなさんにお話したいのは、インナーマッスルとアウターマッスルの関係が、人間の暮らし方や価値観に、よく似ているということです。

アウターマッスルという言葉を、お金や裕福な暮らしなどの、物質的な喜びに置き換えてみて下さい。

インナーマッスルという言葉は、生き甲斐や充実感などの、精神的な喜びに置き換えてみましょう。

どうですか。今の人間の生き方に、似ていると思いませんか。

 ※Asortie furnitureさんによるPixabayからの画像です。

物質的な喜びを、重視する暮らしを考えてみましょう。
たくさんのお金を稼ぎ、豪邸や高級車を手に入れた、贅沢な暮らしです。

アウターマッスルで言えば、体をムキムキに鍛えた状態ですね。

しかし、精神的な喜びがなければ、どうでしょうか。

どんなに金銭的、物質的に恵まれていても、その喜びは刹那的で虚ろなものです。
恵まれた暮らしのはずなのに、何か不満が残ってしまうでしょう。

インナーマッスルとアウターマッスルの関係に、似ているでしょう?

インナーマッスルが、体の姿勢をよくするための筋肉群だ、というのも面白いですね。
精神的な喜びも、人生の姿勢をよくしてくれますから。

 ※f*******************mさんによる写真ACからの写真です。

今の学校教育や多くの職場では、成績を上げることばかりが、求められがちです。

その結果、子供も大人も、精神的な喜びを経験する機会が、少ないと私は感じています。

下手をすれば、生きて行くのに精一杯で、精神的な喜びなんか無縁だと、決めつける人もいるかも知れません。

でも、自分の人生です。
自分の人生を豊かにできるのは、自分以外にはいません。

どんなに些細なものでも構いません。
精神的な喜びを、求めるようにして下さい。

精神的な喜びを追求して行けば、日々の暮らしは、必ず楽になって行きます。

 ※Ulrike LeoneさんによるPixabayからの画像です。

喜びは、あなたの中にあるのです。
それを見つけて、少しずつ育んで下さい。

そうしていると、自然に精神的な喜びが、あなたにとって当たり前のものになります。
そういう人生こそが、本当に豊かな人生なのです。