その幸せ、本物ですか その3
本当の幸せをつかむために、まずやるべきこと。
それは、心に刷り込まれている考えを、変えることです。
人を比較して優劣をつけるような価値観が、世の中には蔓延しています。
しかし、全ては個性であり、そこに優劣はありません。
たとえば、学校へ行けなかった人が不幸に見えるのは、周りがそのような目で見て、本人もそうなんだと思い込んでいるからです。
どんな生き方の中にも幸せはあります。
それを人並みの幸せという、固定的な概念で見ようとするから、真実が見えなくなってしまうのです。
人並みの幸せに該当しない人の中にも、本当の幸せをつかんでいる人は、いくらでもいます。
できれば、そういう人と話をしてみるといいですね。
必ずや、大きな力を分けてもらえるでしょう。
次に、誰のことも責めないということです。
信じていたのに裏切られた。
こんな人だとは思わなかった。
いい所だと思っていたのに。
こうして人や環境を責め立てているうちは、被害者意識の塊になっています。
被害者意識を持っているうちは、決して幸せにはなれません。
幸せになるためには、全てを受け入れて許すことです。
その対象には、自分自身も含まれます。
落ち込んでいる人は、無力な自分を責めるものです。
自分を否定していては、幸せになれません。
とにかく、物事をいい悪いで判断するのをやめるのです。
そうして、心をニュートラルの状態にします。
その状態で、自分は本当は何を求めているのかを、探るのです。
お金だとか、注目というのはだめです。
そういうものは結果であって、本来求める物と考えてはいけません。
お金や注目を求めようとするのは、将来への不安や、自信のなさの表れです。
本当の幸せを探るのに、不安や自信の欠如は邪魔になります。
探るべきは、自分はどんなことに惹かれるのか、どんな物を素敵だと思うのか、どんな所に行ってみたいと思うのかということです。
そうして自分の本音が見えて来たならば、その本音に素直に従って行動するのです。
幸せはじっとしていても訪れません。
本当の自分らしく生きる。
そこには飽きることのない、深い喜びと充実感があります。
そして、それこそが本物の幸せなのです。