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激動の時代

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明けましておめでとうございます。

新しい年を迎えましたが、新しい時代の幕開けでもあります。

去年は異常気象やコロナ騒ぎに加えて、ロシアとウクライナの戦争が、世界を大きく揺るがせました。

その影響はまだ収まっておらず、今年もしばらくは続くでしょう。

人々は安定を望むため、明日も今日と同じ日が来るとか、来年もいつもと同じ年になると、勝手に期待して、そうなると信じています。

少しずつの変化であれば受け入れますが、急激な変化は好みません。

しかし物事は変わるものであり、その変化の度合いも一定ではないのです。

また、変化には必ず変化するための条件があるわけで、何の条件もないまま変化が起きることはありません。

変化をうながす何かがあるからこそ、変化は起きるのです。

そして、人間の日々の暮らしが、思いがけない変化を起こす要因となっていることは、地球温暖化問題によって、理解されるようになりました。

戦争だって突然始まるわけではありません。

戦争が起きるような動きが、日々の暮らしの中に紛れ込んでいたはずです。

それに誰もが気がつかず、無関心でいたからこそ、それが戦争という目に見える形になったのです。

人は痛い目やつらい目に遭うことで、賢くなるものです。

と言っても、歴史は繰り返すという言葉があるように、賢くなったはずなのに、また同じことをしてしまうのです。

それは何故かというと、大変な経験をして賢くなったとは言っても、新しい思考や価値観を生み出すほどには、賢くなっていなかったからです。

また、庶民の人たちの知性が、高くならないように抑えられていたからです。

本物の知性は、いわゆる学力の高さではありません。

自分や人間、世界について理解する力です。

理屈や論理だけでは、理解することはできません。

感覚が必要なのです。

そうして自分は何者なのかと理解できる力を持つようになって、初めて知性が高くなったと言えるのです。

以前は庶民は、支配者の言いなりになっていました。

何がいいことで、何が悪いことかも、自分ではなく支配者が作った価値観で決めていました。

しかし、今は違います。

人々はかつてないほど知性を高め、支配者の価値観ではなく、自分自身の価値観で判断し、行動できるようになって来ました。

また、国境や民族を越えて、瞬時に情報を交換することも可能になっています。

人々を支配して、己の地位を安泰させることしか考えない者たちには、もはや人々を抑えることはできません。

力や嘘の情報で抑え込もうとしても、人々が団結すれば、それは不可能になります。

一部の地域では、まだ支配者が無理やり人々を封じ込めようとしていますが、これもみんなが解放されるのは時間の問題でしょう。

それほど人々の知性は高まっていますし、自分たちが自由を奪われていることに、気がつき始めています。

本当は自分たちが、どのような暮らしをしたいのかを理解する人が増えており、他国の人間を脅威に感じる人は減っています。

自由を愛する人たちは、国や民族、見た目や性別などに関係なく、みんなが同じ地球に暮らす仲間だと、受け止めています。

そして、この考え方は水面に波紋が広がるように、地球上に広がるでしょう。

しかし、それは古い価値観の崩壊を意味しています。

当然、古い価値観に基づいた社会は崩壊します。

見た目には、世の中が大混乱に陥るように見えると思います。

でも、それは自分のことは自分でする、誰も助けてくれる者などいない、という誤った考え方を刷り込まれている人たちです。

この考えは、支配者が人々を支配するために利用していた考えです。

宇宙の絶対真理ではありませんし、自分が生まれながらに持ち込んだ考えでもありません。

この考えを捨て、自ら誰かを助けるように動けば、必ず自分のことを、他の人が助けてくれます。

助け合いこそが、本来の人間社会の基盤であり、それは感謝と思いやりの気持ちによって成り立ちます。

自分だけで生きるしかないと思うから、自分勝手な考えや行動につながるのです。

助け合って生きる社会に、自分だけがいい想いをする発想はありません。

蝶は芋虫の状態から脱皮してサナギになり、サナギから脱皮して蝶になるのです。

世の中を蝶にたとえると、今は芋虫状態から、サナギになろうとしている所です。

見た目は混沌としていますが、美しい蝶に生まれ変わるためには、避けることができない過程です。

これから世の中が大混乱に陥ったとしても、それは新しい社会が生まれるためのものです。

古い価値観にしがみつくというのは、脱皮した時の抜け殻にしがみつくのと同じです。

それは脱ぎ捨てられるものですから、そこにしがみついていると、どうなるのかはわかると思います。

そんなものにしがみつくのではなく、新しい形態を生み出す力になりませんか。

美しい蝶のような社会を作るのです。

一人でも多くの人が、新しい社会作りに参加すれば、それだけ早くいい世の中が訪れるでしょう。

また、そうすることだけが、嵐のような大混乱を生き抜くための道なのです。