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1+1=? その5

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自分と何かを区別する時、私たちは 1+1=2の世界にいます。

自分の中に、多くの世界を空想し、多くのキャラクターを考える時、自分の中に、1+1=2 の世界が創られます。

空想をやめて、ぼんやりしている時は、1+1=1 の状態です。

しかし、そのぼんやりしている自分が、今の世界にいるのだと考えた時、途端に、1+1=2 の世界に自分がいることに、気がつきます。

それでも、自分が人類の一人であることを考えれば、自分の意識を超越した所に、人類全体の意識が、1+1=1 の状態で存在していることが、理解できるでしょう。

しかし、その人類の意識も、人類以外の意識の存在を認めた時、やはり 1+1=2 の世界を体験することになるでしょう。

そこで人類意識が経験する、1+1=2 の世界は、今の私たちが経験している世界とは、何もかもが違っているかもしれません。

それでも、そこには自分と他の存在を区別する世界が、広がっているのだと思います。

そして、その遙か上には、自分とは別だと思っていた存在と一つになった、人類意識を超越したさらなる大きな意識が、1+1=1 の状態であるのでしょう。

でも、その意識もまた、自分とは異なる意識の存在を認識し、そこに新たな、1+1=2 の世界が広がるのでしょう。

きりがありませんね。

私たちが認識し体験している、1+1=2 の世界は、人類意識が体験する、1+1=2 の世界とは、かなり違った感覚のものだと思います。

何故ならば、人類全体を一つの個の意識として捉えた時、今の私たち一人一人の意識とは、意識の状態や、物事の理解度が違っているからです。

家庭用のパソコンと、スーパーコンピューターを凌駕するような、凄まじい能力のコンピューターが、違っているのと同じです。

それがどんな世界であるのかは、今の私たちからは、想像すらできません。

私たちの頭脳の能力では、処理しきれないような、膨大な情報にあふれた世界だからです。

しかし逆に言えば、そこまで優れたコンピューターが、描ける世界を当たり前に思う存在には、家庭用のパソコンで描く世界というものは、とても新鮮で刺激的に思えることでしょう。

それは、私たちが認識している世界を、顕微鏡で探査するようなものです。

上の世界を理解するためにも、下の世界である、私たちの世界を知る必要があるわけです。

1+1が、2なのか1なのか。

それは自分と他のものを、区別するのかしないのか、という意味になります。

1+1の答えを、どうとらえるかで、自分が認識する世界観が変わります。

自分を世界の一部、自然の一部ととらえるのか、別物ととらえるのかで、その人の生き様も変わって来るでしょうし、何を喜ぶかも違って来るでしょう。

わかりにくいかもしれませんが、一度ゆっくり考えてみて下さい。