幸せですか その3
みんなが同じように追い求めるものは、決して本当の幸せではありません。
何故なら、何を幸せと捉えるかは、人によって異なるからです。
それが個性ですし、それがその人が存在する理由です。
自分が自分であることこそが、幸せなのです。
しかし、世の中は多くの人に、一律に同じことを求めようとします。
特に日本ではそうです。
みんなが同じ科目でいい点を採らなければなりません。
みんなが同じように働き、同じような成果を出すことが求められます。
みんなが大学へ進学することが、当たり前のように思われ、みんながどこかの会社で、雇ってもらうことが幸せへの第一歩だと、信じ込まされています。
でも、一人一人は違うのです。
体格も違えば、好みや考え方も違います。
それを一律に扱おうとすることが、おかしいのです。
しかし、それをおかしいとは思わされず、当たり前だと信じ込まされているので、何が本当の幸せなのかが、わからなくなってしまうのです。
それで、他の人と同じようなことをするのが幸せだとか、お金があるのが幸せだと、思わされてしまうのです。
それについて、疑う気持ちを持つ者は、ほとんどいません。
それでうまく行かなければ、世の中がおかしいとは思わずに、自分がおかしいと考えてしまいます。
そのために、心や体を病んでしまう人が、どれほどいることでしょうか。
一人一人が違うという事実を受け入れ、本来の自分の生き方を取り戻すことができれば、心や体を病んだ人も、元気を取り戻すことができます。
どうして、みんなを一律に扱おうとするのか、その理由を考えてみて下さい。
そこには必ず誰かを利する理由があるはずです。
その誰かというのは、決して庶民ではありません。
何事にもルールは必要かもしれませんが、もっと人々の個性や自由を尊重した、社会であるべきでしょう。
そのためにも、一人一人が自分の生き方というものを、真剣に考えなければいけません。
本当の幸せを手に入れるには、そうすることが必要なのです。