断捨離の意味 その3
断捨離とは、基本的に身の回りの物を整理する、という意味ですから、お金がなくて物を持てない人には、関係がないように思えるかもしれません。
でも断捨離とは、実は心の中を整理するものだと捉えたならば、身の回りに物がなくても、断捨離をした方がいい人は、少なくないと思います。
お金や物がない暮らしをしていても、そこに自分が求めるものを見い出している人や、十分に幸せを感じている人は、問題がありません。
しかし、同じような暮らしをしながら、不安や不満、悩みや心配を抱えている人は、今後自分がどうすればいいのかが、わからない状態にあります。
そんな人の心の中には、知らない間にすり込まれた、余計な考え方や価値観が、たくさんあるのです。
その場合、それらを一つ一つ整理して、本当にそれは自分に必要な考えなのかを、よく吟味する必要があります。
そうしながら、いろんな考えの下に埋もれた、本来の自分の想いを、表に引っ張り出してやるのです。
本来の自分が見えて来ると、鎧のように心にへばりついている、多くの考えや価値観が、自分にとって必要なのか不要なのかが、わかりやすくなります。
そうしてそれらを整理すれば、どんどん本来の自分の想いが、はっきりと姿を見せるようになって、最終的にはとてもすっきりした気持ちになれるでしょう。
行動は気持ちの表れですから、本来の自分の想いで心が満たされたなら、必ずその想いに従った動きを、取るようになります。
今動けないために並べている理由は、もはや使い道のないゴミとして、捨て去られていますので、行動を邪魔するものは何もありません。
そうやって動くことで、自分の本来の生き方をつかめば、どうしてあんな考えにしがみついていたのだろうと、過去の自分を振り返って、不思議に思うことでしょう。
今の暮らしに疑問を持ちながら、身動きが取れなくなっている人は、心の中の断捨離をお勧めします。