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断捨離の意味 その1

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一見、むずかしそうな断捨離という言葉ですが、今やほとんどの人が知っていると思います。

単純な意味合いとしては、身の回りにある不要な物を整理して、それを手放すということです。

使う物と使わない物、必要な物と不必要な物、大切な物とどうでもいい物、これらを区別して、いらないと思われる物は、どんどん手放して身辺をすっきりさせるわけです。

手持ちの物の整理のように見えますが、実はその物に対する自身の想いを、整理するわけです。

たとえば、他の人から見れば、ただの薄汚れたぬいぐるみでも、本人にとっては大切な相棒であったり、大切な人から贈られた物であれば、とても手放すことができません。

別に使うわけでなくても、傍に置いておくだけでいいと思うのは、別に喋るわけでなくても、身近に家族がいてくれていると、安心するのと同じなのですね。

しかし、いくら想い出の詰まったものであっても、それが今のその人の暮らしや行動を、制限するのであれば、想い出は残したまま、品物は整理した方がいいでしょう。

本当に大切なのは想いですし、その想いを糧にして、今を活き活きと生きるということです。

足かせになるような物については、気持ちを整理した方がいいでしょう。

それがあるから前へ進めないのに、それを手放せないのであれば、本当の問題はその品にあるのではなく、過去の想い出にしがみついたまま、前進を拒む自分の心にあると言えます。

そこに目を向けないまま、品物の整理ばかりを考えても、うまくはいきません。

つまり断捨離とは、自分の気持ちを向き合うということなのですね。