> 科学・哲学・心霊 > 進化 > 花の不思議 その3

花の不思議 その3

この記事は3で読めます。

人間は心と体を別物だと考えています。

心の存在を認めるにしても、体は物質で、心は物質ではない、全く別のものと受け止めています。

でも、物質という見方をするのではなく、どちらもエネルギーだと考えてみて下さい。

エネルギーの質が異なるだけで、どちらもエネルギーなのです。

また、双方のエネルギーは密接に関わり合っているのです。

ですから、心の不調が体調不良を引き起こしたり、体の具合が悪いことで、精神が不安定になるわけです。

両者は質の異なるエネルギーですが、互いに影響を及ぼし合っているのです。

同じように、植物や昆虫を見た場合、植物や昆虫にも、目には見えない形のエネルギー、すなわち心というものがあるわけですね。

物質的な形態を取ったエネルギーの方では、互いに意思疎通ができなくても、心のエネルギーの方では、意思疎通ができると考えてみて下さい。

二つの心が交わって、そこに双方が喜ぶような生き方というものが、生まれても不思議ではないと思いませんか。

人間で言えば、生まれ育ちや考え方の異なる人々が集まって、共同のサークルを創るようなものです。

一人一人は違っても、それぞれに喜びが生まれるような、楽しい暮らし方というものを、みんなの想いを寄せ合って、生み出すのです。

それと同じ事が、植物と昆虫の心の間で為されていると考えれば、どうして植物が蜜を伴う花を作り、それに呼び寄せられた昆虫が、その花を受粉させるのか、という理屈が見えて来ると思います。

花の蜜を求める小鳥もいますが、こちらも同様のことが、起こっているのかもしれません。

花と同じように、昆虫の擬態も不思議ですよね。

でも、これにしても今のと同じように考えたなら、説明がつくと思います。

植物と心を共有した昆虫が、その植物の心が物質的な姿を生み出すパターンを、自らの中にも取り込んで、その植物によく似た模様や姿を創るわけです。

花や昆虫をただ眺めるのではなく、そこに心の存在を認め、花と昆虫が心を通わせていると思いながら眺めると、見えているものが、それまでとは違ったように見えるでしょう。

それは、世界に奥行きを感じさせるものです。