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幽霊と人間 その5

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普段は流されて生きていても、何かつらい状況に出くわしたり、重い病気になったりすると、途端に意識はそこに集中して固定されます。

自分はどうしてこんな目に遭うのかとか、こんな病気になったらおしまいだ、などと考えて、その考えから抜け出すことができません。

それどころか、事態が今以上に悪くなるイメージを創り出し、自分はそうなってしまうのだと、思い込んでしまいます。

それは悲惨な死に方をした幽霊が、そのままの姿で出て来るのと同じです。

しかも幽霊と違って、24時間ずっとそのような意識を保ってしまうのです。

そうなると、その意識によって創られた歪んだ体が、本来の体に作用します。

意識が創った歪んだ体に、本来の体を合わせようとするわけです。

つまり、悪化すると思った病気は、予想どおりに悪化するということです。

では、頭の中で病気はよくなると考えれば、その病気はよくなるのでしょうか。

そうではありません。

病気がよくなると考えても、心の奥に病気が悪くなる不安を抱いていると、そちらのイメージどおりになるでしょう。

病気をよくすると考えることは、病気が悪くなるかもという不安と、表裏一体だからです。

本来の自分の体を取り戻すためには、病気のことを考えてはいけません。

病気は、あくまでも今の自分が、本来の自分ではないということを示す、サインに過ぎません。

大切なのは、そのサインの意味を理解して、本来の自分を取り戻すことなのです。

まだ、病気になっていなくても、日々の暮らしの中で、様々な不満やストレスを抱え続けていると、当然ながら心のエネルギーは、歪みを生じます。

また、嫌だなと思う気持ちは、嫌だと思っている世界に、自分の波長を合わせます。

つまり、歪んだ心のエネルギーが創った体が、物質的体と重なるわけです。

それによって、様々な体の不調が生まれて来ます。

いくら食事に気をつけても、いくら睡眠をとっても、いくら温泉につかっても、心が歪んだままであれば、体の不調は治まりません。

でも、嫌だと思っている心の波長を、うまく変えることができたなら、体の不調はけろっと治るでしょう。

もちろん、体に悪いことをしていなければの話ですけどね。

心の有り様が、体に影響を及ぼすことは、昔からよく言われていることです。

でも、どうしてそうなのかということが、うまく説明できなければ、みんなその話を軽く聞き流してしまいます。

幽霊の存在というものは、そこをうまく説明してくれていると、私は思います。

幽霊を恐ろしい存在だと思わず、そこから得られる知識を活用するべきでしょう。

何故なら、幽霊も元は肉体を伴った人間だったわけですから。