笑いの効能 その1
笑うと楽しいですよね。
それに、嫌なことや悲しいことがあっても、思いきり笑うことができれば、気持ちがすっきりします。
いわゆる爆笑というものですが、文字通り爆発のような勢いで、笑いが飛び出すというものです。
ところで、この笑いというものは何だと思いますか。
今、ここで説明した内容から考えると、笑いとは、まるで心の中の大掃除をする風のようなものだと思いませんか。
笑いにもいろいろあって、微笑む程度のものから、くすくす笑い、噴き出すような笑いに、大爆笑。
涙が出るほど笑っていると、笑っている自分が、新たな笑いを呼び起こします。
誰もが笑いますので、笑いというものは、人間にとって、ごく当たり前のものになっていますよね。
だから、笑いについて真面目に考える人は、あまりいません。
でも、この笑いというものは、とても大切なものなのです。
大人であれ子供であれ、生きていると嫌なことや、悩むことがあります。
それを軽く流してやれればいいのですが、心にべったり貼りついて取れなければ、ずっとその想いが続きます。
嫌な気持ちや心配な気持ちなんかに、つきまとわれていたのでは、やりたいこともできませんし、楽しいはずのことも楽しめません。
そんな時、誰かのちょっとした仕草とか、思いがけない面白さに遭遇すると、自分の想いに関係なく、心の奥から笑いの風が飛び出して来ます。
その風が、心にへばりついていた嫌な想いを、吹き飛ばしてくれると、今まで嫌な気持ちだったのは、何だったんだろうと思うくらい、気持ちがすっきりします。
笑いがそれほど強くなく、嫌な想いを吹き飛ばすほどではなかったとしても、へばりついていたのを、剥がしやすくする力はあります。
剥がしやすくなったのであれば、あとは自分の力で何とかできるわけです。
このように、笑いとは心をクリーンにしてくれる、心の掃除屋さんなのです。