人生のコツは先取り その4
人生の自動販売機にお金を入れ、望む未来のボタンを押したなら、あなたの未来は確定したと言えます。
どうなるかわからないけど、とりあえずやってみよう、ではないのです。
そうなることは決まっているから、ただひたすらにその道を進むだけ、なのです。
たとえ目の前に困難があるように見えたとしても、その先に自分の未来があることも、その困難の向こうへ行く道があることも、全て決まっているから心配することはありません。
困難に見えることも、実は未来の自分を現実のものにするための、大切な準備です。
その困難の中には、必ず重要な何かが隠されているので、それを見つけ出すのです。
未来の自分は、その困難を乗り越えた所にいるわけですから、その困難にどう対処すればいいのかを知っています。
今の自分と未来の自分は違うと思ってしまうと、その困難は大きな壁となって立ちふさがります。
それは、未来の自分が確定しているという、確信がないということです。
そんな人は、どうやっても問題の解決が見つからず、あきらめたくなるかもしれません。
こんな人は、知るということと、信じるということを、ごちゃまぜにしています。
将来の自分はこうだとわかっているのと、将来の自分はこうだと信じている、というのでは、全然意味が違って来ます。
未来が確定しているとわかっている人は、まだその時が訪れていなくても、気分はもう未来の自分です。
たとえば、3億円の宝くじに当選し、まだ換金をする前のくじを手にしているようなものです。
まだ実際にはお金を受け取っていないのに、気分はもう大金持ちで、つまらないことに腹を立てたりしないでしょう。
それと同じことです。
未来の自分が確定しているとわかっているならば、他人が困難と思うようなものでも、ちっとも困難として受け止めません。
困難を困難として受け止めてしまうのは、まだ自分の中にある、物事の受け止め方に問題があるということです。
困難はそれをあなたに教えてくれているのです。
未来の自分は、こう思います。
あの時の困難があったからこそ、今の自分があるのだと。
と言うことは、目の前にある困難の中にこそ、大切な何かが隠されているということなのです。
将来への不安を持つ人は、その困難を乗り越えることはできません。
しかし、将来の自分の姿が決まっている人、将来の自分を今の自分と重ね合わせることができる人は、困難があっても乗り越えようとしますし、必ず乗り越えます。
全ては将来の自分が歩んだ道を、今の自分が再体験しているだけのことなのです。