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一人一人の顔を見る

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人間はみんな違う顔を持っています。

双子であっても、よく見ると違いがあるものです。

顔の作りが同じでも、心が異なるわけですから、好みも違えば、癖も違って来ます。

それらは表情として表れますし、成長の過程に何らかの差が出て来たりもしますから、それは初めは同じだったはずの顔も、微妙に違って来たりするのです。

とにかく、一人として同じ人間はいません。

そうは言っても、日本人には日本人の特徴がありますし、外国人にはその国の人たちの特徴があります。

そのため、それぞれの国の人たちを個人的に知らない人たちには、みんなが同じ顔に見えたりします。

個人を個人として見るのではなく、その国の人々全員を、同じように見てしまうことがあるのです。

その結果、素敵な人がいれば、その国の人みんなが素敵に見えてしまいますし、悪いことをする人がいれば、その国の人みんなが悪人に見えてしまいます。

誰もがそのように見るわけではありませんが、一人一人の顔をきちんと見ようとしない人たちは、このように見てしまうのです。

そのため、日本人が絡んだ嫌な思い出がある人は、日本人か、という目で私たちを見るでしょう。

その逆もあり、日本では中国や朝鮮の人を、同じように悪く見る人がいます。

実際は、日本でみんなと仲良く暮らしている人たちなのに、その人たちに対しても、偏見の目を向けるのです。

今はロシアとウクライナの争いが世界的に問題となっているので、世界中の国々で、その国に暮らすロシア人が、差別を受けていると新聞の記事に載っていました。

とても悲しいことであり、人間として情けないことです。

平和を望むロシアの人々は、今後のロシアを再建し、新たな世界を創り出すためには、とても重要な存在です。

彼らと一緒になって世界を創るのでなければ、本当に平和な世界は創れないでしょう。

それはロシアの人に限りません。

全ての国の人々が、一緒になって世界を築かなければ、真の平和は訪れません。

そのためにも、全ての国の人々がどこにいたとしても、偏見の目に曝されないようにしないといけないのです。

偏見の目を持つのは、いかに自分がものを知らないのか、という意味しかありません。

どこの国の人間か、どこの民族の者か、どこの言葉を使うのか。

そんなことだけで馬鹿げた差別や偏見を持つ人は、自分たちこそが世界を争いで混沌としたものに、しているのだと気がつかなければなりません。

誰かに踊らされるのではなく、きちんと自分で考えて、一人一人を見極めるようにしなければ、いつまで経っても平和は訪れないでしょう。

自分はどこの国の人間だ、という意識は捨てましょう。

私たちはみんな地球人です。

あるいは、太陽系人です。

あるいは、銀河系人です。

あるいは、宇宙人です。

みんな同じ地球に暮らす仲間です。

誰かを支配したいと思う者でなければ、誰も争いなんか好みません。

みんな平和に楽しく暮らしたいのです。

誰かを疑い不安になるのではなく、その人の中にある平和と愛に、心を向けましょう。

自分や自分の国だけが、安全であることを望むのは間違いです。

他の国を否定することは、やめなければいけません。

一人一人の顔を見て、その人の個性を認めましょう。

どこの生まれであるかは重要でありません。

ともにハーモニーが奏でられる世界を創るのです。