苦境はチャンス その1
ピンチはチャンスという言葉がありますよね。
転んでもただでは起きないという諺もあります。
一見、どん底のように見える状況も、視点を変えれば、新たな発見の入り口になります。
かつて京都議定書で、二酸化炭素の削減が決められることになった時、それに対して悲鳴を上げた企業もあったでしょうが、いち早くハイブリッド自動車を手がけたトヨタは、業界を先導する立場になりました。
今後はハイブリッドも含めた、ガソリン車撤廃の方向へ進むでしょうが、水素自動車を手がけるトヨタは、このまま引き下がることはないと思います。
ピンチという時、これまでのやり方や、今の自分の力が通用しません。
そこであきらめるのは自由ですが、絶対にあきらめないと決めている者は、必死になって新たな方法を探ります。
すると、必ずそこに、それまで思いつかなかったような道が、開けるものです。
逆に言えば、ピンチがなければ、その道は開かれることはありません。
人間は安定状態にある時は、なかなか新しい変化を好まないものです。
変化をすることで、これまで築いて来たものが、壊れてしまうことを恐れるからです。
それでも強制的に新しい変化に巻き込まれると、絶望するか、やってやるぞと気合いを入れ直すかのどちらかです。
今の世の中は、強制的な変化の連続です。
思いがけないと言えば、思いがけないことばかりですが、でも前々から予測はできていることばかりです。
予測はしていたのに、まだ大丈夫だとか、変化はしたくない、という気持ちが予想を無視して来たつけが、今起こっているのですね。
結局はやらねばならないことが、山積みになるまで放置されて来たので、さっさとそれを片付けろという状況になっているのです。
苦境とはそういうものであり、やるべきことをやれば、苦境は自然と乗り切ることができます。
そして、目の前に新たな道が開き、素晴らしい世界が、そこに待ち受けているのです。
苦境とはチャンスなのです。