オリンピック競技に思うこと
スノーボード男子ハーフパイプで、平野歩夢選手が見事な逆転優勝を収めましたが、審判員のジャッジが問題となり、未だに大きな波紋を広げています。
競技は三回行われましたが、問題になったのは平野選手の二回目の滑りでした。
NHKの実況でも、人類史上最高だと叫ぶほど、難易度の高い技を連続で成功させ、1位は間違いなしと誰もが思っていたのに、評価点が低くて、その時点では2位でした。
それでも平野選手は不満を力に変えて、三回目の滑りで見事に逆転を収めました。
しかし、だからと言って、この問題が見過ごされていいわけではありません。
今後も他の選手が、同じような目に遭うかもしれないからです。
ところで、この競技はどのような基準で、点数を決めているのかと言うと、審査員の単なる印象だけで点が決まるというから驚きです。
最初から、この選手は気に入らないと思われたら、それだけで高得点は出ないでしょう。
他の競技でも判定が曖昧なことは、よくありますが、こんな所にこそAIを活用すべきではないでしょうか。
何がよくて何が悪いのか、誰が見てもはっきりわかるように、するべきだと思います。
見た目の美しさというものも、人が何をもって美しいと感じるのか、そのデータをAIに蓄積すれば、ちゃんと人間が納得するような、美しさを評価することができるでしょう。
誰に対しても差別することなく、またお金で動かされることもなく、純粋にその競技を愛し、熟知している人が、判定を下すのならいいのですが、実際はそうではないことが、あちこちで見受けられるように思います。
人間が管理するのは、直接的な判定ではなく、何をAIに判定させるのか、その基準作りのところだけでしょう。
あとはAIに任せて、選手たちがつらい思いをせずに済むようにするべきです。
少なくとも、まともに判定できない人は、審判員の資格を剥奪した方がいいと思います。