千の海を越えて
テレビのお天気チャンネルを見ていた時に、素敵な歌声が流れていました。
この番組は背景に流れている音楽の情報を、テロップで流してくれているので、その曲名が出て来るのを待っていると、出て来ました。
曲名は「Shalion」
誰の曲かというのは「大島ミチル」
大島ミチルさんが作曲家なのは知っていましたが、歌も歌っていたのだろうかと思いながら、インターネットで調べて見ると、やはり作曲は大島ミチルさんで、歌は河井 英里さんとありました。
この「Shalion」という曲は、フジテレビ系情報番組「ワーズワースの冒険」(1994-1997)の主題歌だそうで、とても異国情緒あふれる、不思議な気持ちにさせてくれる歌でした。
歌詞は大島ミチルさんが、スタッフと一緒に作った造語だそうで、英語の詩を逆から読んで歌詞にしたようです。
これでは聞いていても、さっぱりわからない言葉になって、不思議な感じが出るというものでしょう。
歌詞も曲もとてもよかったのですが、その雰囲気を最大に引き出していたのが、河井 英里さんの歌声でした。
彼女の澄んだ声は、祈りにも似ている響きがあり、とても心惹かれる声でした。
それで、河井 英里さんの他の曲も聴いてみたくなり調べてみたのですが、その中で、またもや心惹かれる曲が見つかりました。
それが「千の海を越えて」という曲です。
作詞は森由里子さん。
作曲は河井 英里さん。
歌はもちろん、河井 英里さんです。
その歌詞は次のとおりです。
どこで会ったのだろう?
想い出のような君
やすらぎが打ち寄せる
初めて出会うのに
葦舟に揺られて
共に旅したような
神々の住む島で
共に暮らしたような
これは幻?
それでもかまわない
これが恋なら
全てを賭けるから
もしも君が望むなら
ついて行こう
千の海を越えてなお
遠く遠く
私が透き通る
君の腕の中で
優しさの洗礼で
浄められたように
人は過去(きのう)を
忘れて生きるもの
けれど消せない
絆を愛と呼ぶ
もしも君が行くのなら
ついて行こう
千の時代(とき)を超えてなお
遠く遠く
もしも君が望むなら
ついて行こう
千の海を越えてなお
遠く遠く
いいですねぇ。
本当に素敵な歌です。
この歌詞も胸にじんと来ますし、伝えたいことにとても共感できます。
特にこのフレーズがいいですね。
もしも君が望むなら
ついて行こう
千の海を越えてなお
遠く遠く
もしも君が行くのなら
ついて行こう
千の時代(とき)を超えてなお
遠く遠く
数え切れないほどの人生を、大切な人と共に歩んで来たし、これからもそれは続いて行く。
そんな想いが伝わって来ました。
また、この歌のメロディが歌詞を伝える雰囲気たっぷりで、歌う河井 英里さんの声が、胸に浸みて来ます。
素敵な人と出会えた人も、これから出会う予定の人も、この歌を聴いてもらえたらと思います。
ただ残念なことに、歌手の河井 英里さんは、2008年に肝臓癌のため、43歳の若さで亡くなられたそうです。
しかし、彼女の想いは今でも歌となって、人々の心に残っています。
その声を、その想いを、一度聴いてみて下さい。
とっても素敵な声ですよ。