がんが自然に治る生き方 その1
「がんが自然に治る生き方」というのは、アメリカのケリー・ターナー博士が執筆した本のタイトルです。
一般的には、がんに罹患したとなると、まずは手術が勧められます。
手術が適用されないがんについては、抗がん剤治療や放射線治療が行われます。
それでも効果がなければ、お手上げです。
最先端治療として、重粒子線を使った治療や、免疫力を利用する治療もありますが、まだ一般的とは言えませんし、費用もかなり高価なので、お金がない人は利用ができません。
また、高いお金を支払って、これらの治療を受けたとしても、それでがんが治るという保証はないのです。
多くの人にとっては、がんの治療と言えば、手術と抗がん剤と放射線まででしょう。
そして、これらが効果なければ、あとは死を待つのみです。
ところが、世の中には病院から見放されたはずのがん患者が、見事にがんを克服して健康を取り戻したという話が、少なくないのです。
ただ、それは特殊な例であって、一般の人には当てはまらないという理由で、病院ではそんな患者たちの存在は無視されて来ました。
当然、がんの治療の選択肢として、そういう患者が行って来たことが、紹介されることはありません。
病院で支持しないので、テレビでも紹介することは、まずありません。
取り上げるとすれば、「がんから奇跡の生還!」のようなタイトルで、普通の人には該当することがない、特殊な話として紹介されるだけでしょう。
その話を本気でとらえて、どうしてがんが治癒したのかを、真剣に調査しようという医療関係者は、ほとんど目にすることはありません。
たまに、そんな話を本などで紹介する医師が出て来ても、他の医師たちがそれに追従することはありませんでした。
紹介した医師は、変わり者として見られるだけです。
それでも、命が懸かっているがん患者にすれば、病院から見放されたはずなのに、がんを克服できた人が実際にいるならば、その人のことを知りたいと思うはずです。
どうしてがんが治ったのかという点について、医師のゆがんだ推測による説明ではなく、患者本人の話を聞きたいでしょう。
でも、そういうことを書いた本に巡り会えることは、以前にはありませんでした。
それについて初めて世に紹介したのが、ケリー・ターナー博士であり、その本が「がんが自然に治る生き方」なのです。
ケリー博士は、それまで誰もして来なかった、末期癌の状態から劇的に回復を遂げた人々に、インタビューを行いました。
その数は100人を超えました。
また、末期癌が劇的に寛解したとされる症例の医学論文を、1000以上調べました。
その結果、劇的な寛解を遂げるのに、重要な役割を果たしたと思われる項目が、75見つかったと言います。
そのうちの上位9項目については、聞き取り調査をした人のほぼ全員に、共通した項目でした。
病院からも見放された末期癌だったのに、そこから回復することができた人たちに、共通した要素ですから、これはかなり重要な情報でしょう。
それは次の9項目です。
① 抜本的に食事を変える
② 治療法は自分で決める
③ 直感に従う
④ ハーブとサプリメントの力を借りる
⑤ 抑圧された感情を解き放つ
⑥ より前向きに生きる
⑦ 周囲の人々の支えを受け入れる
⑧ 自分の魂と深くつながる
⑨「どうしても生きたい理由」を持つ
これらは、それぞれが互いに独立した、一見無関係の項目のように見えます。
しかし、人間をエネルギー体と考え、心も体も互いに絡み合ったエネルギーだとすると、この9項目が述べていることは、全て自身のエネルギーを本来の状態に戻す、という点において共通しています。
すなわち、がんになる人は、自分のエネルギーのどこかが、大きくゆがんでしまっている、ということなのでしょう。
そのゆがみ方は人によって様々で、それが発症するがんの種類を、生み出しているのかもしれません。
いずれにしても、心のゆがみと体のゆがみには、相関性があって、どちらか一方だけを見ていたのでは、本当の治療には結びつかないということです。
詳しくはケリー博士の「がんが自然に治る生き方」を読んでみてください。
ただ、直感とか魂とかいう言葉が出て来ると、それだけで拒絶反応を示したり、よくわからないと思う人がいるかもしれません。
そういう人のために、次回からこの各9項目について、エネルギーの観点から考えてみたいと思います。