> 科学・哲学・心霊 > 世界観 > 現実世界

現実世界

この記事は3で読めます。

現実とは何でしょうか。

辞書で調べると、「いま目の前に事実として現れている事柄や状態」とありました。
しかし、この説明は曖昧と言いますか、説明になっていません。

現実とは何なのかという問いは、目の前で起こっていることが、事実であるかどうかを、問うているのです。

つまり、どうやってそれが事実であると、確かめるのかという問題なのです。

目の前にあることが、事実であるという前提で、現実かどうかを決めるのは、質問をはぐらかしているようなものです。

一般的な感覚で、自分が現実世界にいると認識している理由を、挙げてみましょう。

まずは、五感による安定した状況の知覚です。

 ※Sally WynnさんによるPixabayからの画像です。

物に触れれば、それが硬いか柔らかいか、温かいか冷たいか、ざらざらしているのか滑らかなのか、重いのか軽いのか、というような感触が伝わって来ます。

目に見える光景や、耳に聞こえる音も、突然変化したり消えたりすることなく、安定して持続しています。

目を閉じると光景は消えますが、目を開けると、再び同じ光景が見えます。

耳についても、同じことが言えます。
匂いや味も、安定した感覚です。

これらの持続的に安定した感覚が、私たちに世界の存在を認識させ、その世界が本当に存在していると、確信させるわけです。


私たちがこの世界を、現実世界だと考えるのには、もう一つの理由があります。
それは私たちの記憶です。

目を閉じた後、再び目を開けても、そこに同じ世界が存在しています。

それと同じように、私たちが眠りについて、再び目を覚ました後にも、そこに眠る前と同じ世界があるわけです。

眠る前と目が覚めた後の世界が、同じ世界であると理解できるのは、私たちの中に、眠る前の世界の記憶が、残っているからです。

 ※Free-PhotosさんによるPixabayからの画像です。

もし、この記憶が残っていなければ、あるいは別の記憶があったなら、目を覚ました人は、自分が違う世界にいると思うでしょう。

実際、認知症になった人で、過去の記憶しか思い出せない人は、現在の自分が置かれた状況が理解できず、困惑してしまいます。

世界が現実だと考える、三つ目の理由は、生と死です。
生き物はこの世界に生まれ、やがては死を迎えます。
それは人間も同じです。

ところが、この世界は私たちが、生まれる前から存在しています。
私たちが死んだ後も、存在し続けます。

 ※tazzandersonさんによるPixabayからの画像です。

自分が死んだ後も、世界が存続しているのか、確認しようがないと考える人も、いるかも知れません。

確かに、自分が死んだら確認ができないでしょう。

しかし、他の人が死んでも、世界は存続しているのです。
そこから自分が死んだ後も、世界はそのまま残っているだろうと、推測できるわけです。

人間が生まれる前から存在し、人間が死んだ後にも存在している。

そういう存在である世界は、存在としては、人間より上位にあると言えます。

自分が実在の存在であるわけですから、それより大きな存在である世界は、間違いなく現実のものだと考えるのです。

いかがですか。

あなたが、この世界を現実だと認識しているのは、こんな理由ではありませんか。