お金や注目とからめない その3
趣味でやっている間はよかったけれど、プロになったら上手くできなくなる、という話は時々耳にします。
それは、やりたいが、やらなくてはならないに、変わってしまったからです。
本人がそれに気づいていればいいのですが、気づいていなければ、何でできないのかと焦ってしまい、それを続けられなくなってしまうのです。
同じようなことは、いわゆるプロではない人にでも、十分に起こり得ます。
インターネットで得意なことを発表し続け、みんなに喜んでもらう人は、数え切れないほどいます。
この喜んでもらうという点に、焦点を合わせてしまうと、やりたいことをするのが一番ではなく、喜んでもらうことを、やらないといけない、ということが一番になります。
その人はそのために、いろいろ努力や工夫をしたり、勉強や調査をしたりするでしょう。
それで、やっていることを続けられるうちは、いいのです。
でも、発想自体が出て来なくなると、どんなに努力をしても、どんなに勉強をしても、結果には結び付きません。
こうなると、喜びや楽しさなんかは、感じられません。
あるいのは焦りと苦痛だけです。
これを避けるためには、初心を忘れないということが必要です。
お金儲けにつなげてもいいですし、みんなに教えて注目されることは、悪いことではありません。
ただ、そちらに意識の焦点を合わせてしまい、本来焦点を合わせるべき所が、ぼやけてしまうと、望むような結果は出ません。
言えるのは、初心を忘れるなということです。
お金や注目は悪ではありませんが、惑わされてしまいがちになります。
お金がなくても、注目されなくても、自分はこれが好きであり、これをやりたいんだという気持ちを、常にはっきりさせておくことが大切です。