自分が自分でいられる所 その2
自分が自分でいられる所。
そんな自分の居場所が誰にでも見つかれば、世の中は楽しいものになるでしょうが、現実にはなかなかむずかしいと思います。
では、自分の居場所が、なかなか見つからないのは、何故でしょうか。
その理由は、まずは自分に自信がないということです。
心のどこかに、本当の居場所を見つけるのは、自分には無理だという想いが、潜んでいるはずです。
居場所を見つけて楽しく過ごせる人は、余程運がいいか、余程の能力や才能に、恵まれた人だけだと、思い込んでいるのです。
自分は平凡な人間であり、特別運がいいわけでもなければ、特に自慢できるものもない。
だから、そんな人たちと同じことを望んだって、絶対無理に決まっている。
そんな風に思っていれば、そのとおりの人生になってしまいます。
また、もう一つの理由として、自分が何を望んでいるのかが、自分でもよくわかっていない、ということがあると思います。
お金持ちになりたい。
楽しいことがしたい。
美味しいものが食べたい。
みんなに注目されたい。
何を望むかと問われた時に、こんな風に考える人は、少なくないのではないでしょうか。
でも、ここには一つも具体的なものがありません。
また、これは誰もが望むようなことです。
そこに個性を示すようなものはありません。
つまり、この望みの中には、自分が本当に望んでいるものは、表現されていないわけです。
自分がどうしたいのかが、はっきりしていなければ、どんな所が自分にとって、居心地がいいのか、わかるはずがありません。
たまたま行き合わせた所が、居心地がよかった、ということはあるでしょうが、それは完全に運任せです。
それに、そこがずっと居心地がいい場所で、あり続ける保証はありません。
居心地がよかったはずが、そうではなくなってしまう、というのもよくあることです。
そんな時も、不満を述べてばかりでは、どうしようもありません。
自分が何を求めているのかが、ちゃんとわかっていれば、新たな居心地のいい所を、見つけることができます。
自分が何を求めているのかを知ること。
必ず自分の居場所があるという確信を持つこと。
この二つが、自分の居場所を見つけるために、欠かすことのできない要素です。
ここにもう一つ加えるとすれば、居場所を求めて動くことを、邪魔するような理由を作らない、ということです。
本当はこうしたいけど、これがあるからできない、みたいな理由を付けてはいけません。
そんなことを言い出すと、自分の居場所が見つかることは、決してないでしょう。