応援してくれている人たち その2
亡くなった人は、消え去ったわけではありません。
その姿を肉眼で確認できなくなっただけです。
彼らは目に見えなくても、ちゃんと存在しています。
この世界を経験したことがない存在が、やはり目には見えない世界にいます。
また、この世界で暮らしている私たち自身も、元はその世界の住人なのです。
この世界は、いわばバーチャルゲームであり、私たちはこの世界の中に、どっぷりと浸かった状態です。
ゲームセンターなどにあるゲームで言えば、ゴーグルとヘッドホンで完全に視覚と聴覚をコントロールされ、手足にもセンサーが付けられている状態です。
今はどんな匂いでも合成できるそうですから、匂いの装置も鼻に付けられていると思って下さい。
体に装着したスーツには、温覚や痛覚などの感覚が、再現されるようになっています。
そんなゲームを体験しているあなたの周りには、応援する仲間の人たちが集まっています。
でも、あなたには彼らの姿は見えませんし、声を直接聞くこともできません。
一方で、彼らはあなたと心を重ね合わせることで、あなたが体験していることを、あなたを通して知ることができます。
でも、行動の選択権は、常にあなたにあります。
応援団の人たちは、あなたと一緒に一喜一憂しています。
あなたが喜べば応援団も喜び、あなたが悲しめば応援団も悲しみます。
違うのは、その喜びや悲しみの先に何があるのか、目の前で起こっているものに、どのような意味があるのかを、応援団は知っているということです。
ですから、悲しいことがあったなら、応援団はあなたと共に悲しみながらも、あなたに必死に声援を送ります。
その声は直接聞こえなくても、勇気やガッツとして、胸の奥底から湧いて来ます。
あなたが何かに悩んでいると、応援団の囁きが、ふとした思いつきとして、あなたの心に広がります。
あなたが正しい方向へ向かっている時、あなたのワクワクは、肉体的なあなたを越えて、あなたの外へと広がります。
そのワクワクの広がりは、あなたを囲む応援団のワクワクなのです。
自分は独りぼっちだと思った時は、自分の周りに応援団がいることを、思い出して下さい。
独りぼっちでない時にも、自分の周りには仲間がいると思って下さい。
彼らの存在に気づき、彼らに挨拶をしたり感謝ができるようになれば、応援団はますます大きな声援を、あなたに送ることができます。
そうして、あなたは大変なことがあっても、それを乗り越える助けが得られるのです。
たまたまうまく行ったとか、自分は運がいいと思わずに、そんな時には応援団の人々が助けてくれたと思って、感謝の念を送って下さい。
きっとあなたの周りに、彼らの喜びが広がるのがわかると思います。