断捨離の意味 その5
別にコレクションを楽しんでいるわけではないけれど、いろんな物をたくさん貯め込んで、なかなか処分ができない場合、それはこの先に対する不安があると言えます。
これは何かの役に立つかもしれないから、取っておこう。
今はいらないけど、あとで誰かが使うかもしれないな。
残しておけば、あとでお金になるかも。
特に思い入れがあるわけでもないのに、何となくいろんなものを残してしまうことがあります。
また、思い入れがあるようでも、よく考えたらそれほどでもなかった、という物もあるでしょう。
何かを手放せない時は、それを手放すことへの、不安があると言えます。
これを手放して、あとで困ったことにならないだろうか。
あとで後悔しても、捨ててしまうと、もう手に入らないかもしれない。
そんな風に考えると、なかなか手放せないものです。
でも、そう考える根底には、人生はどうなるかわからないぞ、という不安が付きまとっています。
人生は自分のものであり、自分でコントロールしているし、どんな結果が来ても受け止める、という気持ちがあれば、人生に対する不安は出て来ません。
今持っている物を手放したら、あとで後悔しないかなんて考えません。
自分の本当の生き方に、これは必要ではないから手放す、というだけのことです。
それがあとで必要になるかどうかも、ちゃんと見極めることができるのですね。
また、本当に必要なもの、あるいは情報は、適切なタイミングで、必ず手に入ると思っていれば、何かのためにこれを取っておこうとは思いません。
世の中は不安を煽るようなことが多いですが、自分が充実した人生を送ることだけに集中していれば、不安に振り回されることはありません。
不安があるから、いろんなものが手放せないのです。
物品もそうですが、人間関係や仕事もそうです。
今の状態は気に入らないけれど、これを手放すと生きていけないかもしれないから、手放せない。
こんな風に捉えている人は、少なくないのではないでしょうか。
でも断捨離を進めると、そんな不安は不安の元と一緒に、捨て去られてしまいますから、ぜひ断捨離をして、すっきりした自分らしい暮らしを手に入れて下さい。
必ずできますから。