恐れないで
何かを新しく始めることを、恐れないで下さい。
新しいことを始めたいと思うのは、あなたの心が新しいエネルギーを、取り込もうとしているのです。
人の心は好奇心と創造力に満ちています。
何かに興味を持ち、そこを深く追求したり、そこから新しいものを、生み出そうとするものです。
それが人間の本質であり、生きるということです。
新しいことを始められないのは、飼い殺しにされているのと同じです。
新しいことを始めないのは、生きることを諦めたのと同じです。
何か新しいことを始めたいと思うのは、同じことの繰り返しの中で、息が詰まっているからです。
息ができなければ、死んでしまいます。
それと同じ危機感を、心が感じているのです。
たとえば、見た目は同じことをしているようでも、こだわりや挑戦という気持ちがあれば、それは新しいことをしているのと同じです。
好奇心と創造力が発揮されているからです。
何か新しいことを始めようと思った時、あなたはその先に、喜びを感じているはずです。
その喜びに向かって動くことが、悪いわけがありません。
何も恐れず、思ったとおりに進んで下さい。
人と違うことをするのを、恐れないで下さい。
人と違うことをしようと思うのは、自分が他とは異なる存在だと、自分で認めているからです。
世界でただ一人存在している、自分というものの価値を、自分で認めているからなのです。
それは自分という個性を、示す行為であり、私はここにいます、と宣言しているのと同じです。
それは誰にでも平等に認められた権利であり、全ての存在が持つ性質です。
何でも他の人と同じでなければならない、という発想の方が間違っています。
そんなのは異常です。
不自然です。
自分が自分であることを示すのに、何も恐れる必要はありません。
けなそうとする人がいても、気にすることはないのです。
それは、その人の方が間違っているからです。
間違っている人の考えに、自分を合わせる必要はありません。
自分らしさを大切にし、自分がやりたいように、自分の人生を歩んで下さい。
幸せになることを、恐れないで下さい。
自分なんかが、幸せになれるわけがないと、考えるのは正しいことではありません。
それは、幸せというものを、とても特別なことだと、受け止め過ぎています。
幸せというものは、本来の自分であることを、誰に遠慮することなく、喜べることです。
本来の自分というものは、世界で唯一の個性を持つ、存在であると同時に、人間であり、生命です。
個としての喜び。
人としての喜び。
生命としての喜び。
これらの喜びが混じり合った全てを、誰に気兼ねすることなく、自分のものとして受け止められることが、幸せなのです。
そこには、やりたいようにできる喜びもあれば、他の人とのつながりの中で、感じられる喜びもあります。
また、自分と他の生き物との関係や、自分が自然や世界の一部だと、感じることの喜びもあります。
それらの喜びを、私たちは感じられるようになっています。
それが私たちの自然な状態であり、本来の姿なのです。
幸せになるということは、本来の自分になるということです。
何も恐れる必要はありません。
お金を稼げるとか、特技があるとか、人気があるとか、そんなことは一切関係ありません。
自分が自分でいられれば、人はそれを幸せだと感じるのです。
それは普通のことであり、自然なことですから、恐れる理由は一つもありません。
幸せを感じられないのは、本来の自分になれていない、ということです。
幸せになりたいというのは、本来の自分になりたい、という想いです。
世の中に蔓延する、誰かが勝手に作った価値観で、自分をがんじがらめにするのをやめて、本当の自分というものを、探ってみて下さい。
本当の自分というものを、感じてみて下さい。
感じることができれば、感じたままに生きてみて下さい。
その時、あなたは自分が幸せだと、理解することでしょう。