宇宙より古い星

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

宇宙はビッグバンと呼ばれる、一点の大爆発で生まれたと、現在の科学では考えられています。

それは今から、138億年前のことだそうです。

しかし、何と推定年齢が140億年以上という星が、見つかったようなのです。
宇宙の始まりより、もっと古い星です。

宇宙が生まれるまでは、時間も空間も、存在しない状態だったと言います。

それがどんな状態であるのか、科学者さえ想像はむずかしいでしょう。

それにしても、時間も空間もないのであれば、そこに形のある星など、存在しようがありません。

それなのに、この星はそこにあったと言うのです。

これって、いったいどういう事なのでしょうか。

この奇妙な星は、天秤座の方向にある星で、地球から約200光年離れた恒星HD 140283です。
通称メトシェラと呼ばれているそうです。

メトシエラというのは、旧約聖書の創世記に描かれている人物です。
969歳という長寿だったそうで、この人物にちなんで、この星はメトシエラと呼ばれていると言います。

その動きから、この星は元々は、銀河系に属していたのではなく、銀河系に吸収された、他の小さな銀河に属していたと、考えられています。

恒星の年齢は、そこに含まれる金属量と、表面温度の値から計算するそうです。
その計算に基づいたメトシエラの年齢は、144億6000万年となると言います。

しかし、いろんな誤差を修正すると、この年齢はもうちょっと少なくなって、宇宙の年齢である138億年に近づくそうです。

それでも今のところは、宇宙よりメトシエラの方が、年上のようです。

さらに困った事には、宇宙の年齢が138億年というのが、間違いであるという話があるのです。

最近の、新たな手法の計算によれば、宇宙の年齢は114億年になると言います。
138億年より、24億年も若くなるわけです。

これでは、メトシエラの年齢を、138億年に近づけたところで、解決にはなりません。

これはビッグバン理論自体が、正しくないのかも知れません。
あるいは、年齢を決めるための要素に、何かが足らないのかも知れません。

でも、こういう話を聞かされると、素人でも心が湧き躍るような、興奮を覚えます。

この事は人々の暮らしとは、直接の関係は何もありません。
しかし、科学者たちは今日もどこかで、このことを議論し合っているのです。

それは人間の持つ、最高レベルの好奇心なのでしょう。

お金が欲しくて、やっているわけではありません。

誰もが真実を知りたくて、むずかしい研究を続け、日夜議論を戦わせているのです。

この真剣さを、多くの政治家の方たちには、学んで欲しいところですね。