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特別視をする理由 その2

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 ※TumisuさんによるPixabayからの画像です。

新型コロナで重症化した人が、病院のICUを独占する形になって、他の病気や怪我の人が、ICUを使えない状況があります。

それは新型コロナを特別視しているからです。

確かに、世界中で多くの人が感染し、多くの人が亡くなっているのは事実です。

そのために、新型コロナウィルスが、悪魔のような存在に見えるのでしょう。

つまり、新型コロナを特別視しているのです。

でも、多くの人が亡くなると言っても、その大半は貧しくて病院でも、まとも診てもらえない人か、あるいは患者数に比べて、病院の数が遥かに少なかったり、病院の設備が貧弱であるということが、大きな理由でしょう。

また、亡くなる方の多くは、元々基礎疾患があるなど、体力のない方たちです。

コロナウィルスに感染しなくても、何かをきっかけにして状態が悪化し、亡くなる可能性は高いと言えます。

新型コロナを特別視するのは、 新型コロナが他の病気と比べて、悪質で恐ろしいものというイメージが、広がっているからだと思います。

でも、本当はそうなのではなく、格差社会による貧困や差別、あるいは福祉を軽視した政策などが原因で、多くの人が亡くなっているのが、事実ではないでしょうか。

本当に恐ろしいのは、そういう国民を大事にしない、国だと思います。

日本について言えば、第四波が来ることは想定できていたのに、専用の病床とスタッフを、準備して来なかったツケが、医療崩壊を招いています。

また、全国医師会の会長や幹部の人たちも、本気で何とかしようとは、考えていないように思えます。

病院によっては、準備をしていた所もありますが、それだけで間に合うはずがありません。

国が必要な費用を出して、全国的にそのような病床とスタッフを、確保しておくべきだったのです。

でも、何故か日本政府は、お金を出したがらないようですね。

出すべき時に、ぼんと出す方が、結局は効果も上がるし、かかる費用も少なくなるのですが、出したくないのが基本にあるようなので、今の状態に陥っています。

仕事を失う人たちの、生活保障もそうですし、感染して隔離された人の、家族のケアもそうです。

あるいはコロナに立ち向かう人々の、生活環境に目を向けてあげる必要もあります。

やるべきこと、お金を投じる所は、いろいろありますが、なかなか動きが見られません。

こういう問題を解決することが、一番求められることだと思うのですが、それができない、あるいはやる気がないために、問題はそのままです。

日本はいろんな問題を、個人任せにして、国が関わらないようにしていることが、多過ぎると思います。

そして、その責任をコロナウィルスに押しつけているのです。

人はいつか死にます。

人以外の生き物も、いつかは死にます。

それはこの星に生まれた生き物の、定めというものでしょう。

死ぬことを、やたらに恐れるのは、間違った考え方だと思います。

また死ぬのは、コロナであっても、癌であっても、交通事故であっても、自然災害であっても、どれも同じです。

それなのに、コロナだけを特別扱いして、コロナによる死を、必要以上に恐れるのは、間違っていると思います。

また、コロナで亡くなった方に、遺族が会えない、触れることができない、というのは、明らかに無知というものでしょう。

亡くなった方は、呼吸をしていません。

皮膚がウィルスだらけになるとは思えませんが、そう言うのであれば、全身をアルコール消毒すれば、済むことです。

それがだめなら、飲食店などが、いくら消毒をしても、意味がないことになってしまいます。

亡くなった人は、息をしていないのですから、喋ることも、叫ぶこともありません。

それでも怖いのなら、三密を避けようなんて、スローガンは意味がないでしょう。

一体、何を恐れるのでしょうか。

亡くなった方を、そこまで恐れるのに、実際ウィルスを、撒き散らしているかもしれない人が、一緒に電車に乗っているかもしれないのは、平気です。

それは、ウィルスを持った人が電車に乗ったからと言って、それで感染が広がるわけではないからです。

それなのに、亡くなって息をしなくなった人の、その存在自体が、ウィルスの塊のような扱いを受けるのは、どう考えても納得がいきません。

それは、ウィルスが何かわかっていない時代の、恐れと不安が行なって来たことです。

今のような、正しい知識を持つ人たちが、することではありません。

コロナを特別視することは、亡くなった患者ばかりか、その遺族までも、人であることを無視するように、仕向けているのです。

何故、新型コロナを特別視するのか。

それは、マスコミが不安を煽り過ぎるからでしょう。

また、政府や自治体が、本来の仕事に対する責任から、逃れようとするため、コロナを特別視する必要があるのだと思います。

それは日本だけに限りません。
世界中、どこの国も同じです。

でも、一番の理由は、私たち一般の国民が、全てのことにおいて、他人任せで自分の行動に、責任を持たないことでは、ないでしょうか。

また、生きるということを、真剣に考えて来なかったからでは、ないでしょうか。

国民がしっかりしていれば、政治も好い加減なことが、できなくなるでしょう。

他人の苦しみに対して、無関心でいることが、あらゆる問題を放置させてしまいます。

新型コロナを特別視する前に、どうして特別視したくなるのか、その理由を考えましょう。

コロナに感染しても、平気な人もいれば、具合が悪くなる人もいます。

自分はどうなるのかわからないと、不安がるのではなく、どうして平気な人は、平気でいられるのかを考えるべきでしょう。

また、自分がウィルスに負けない体になるためには、どうすればいいのかを考えることが、不安がることよりも、優先されなくてはならないでしょう。

本当にコロナウィルスは怖いのか。
専門家がどう言っているかではなく、自分自身で考えてみて下さい。

また、専門家が何かを言う時には、何を基準にして意見を述べているのかを、見極めて下さい。

人によって、重視しているポイントが異なります。

それが、コロナを特別視したくなるかどうかの、違いなのです。