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感覚の話 その2

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 ※Gundula VogelさんによるPixabayからの画像です。

電話の受話器に伝わる音声というのは、電話線の向こうにある、別の電話の受話器が、拾った音声です。

向こうにある音声を、こちらで再現しているというわけです。

ということは、私たちが感じている感覚というものは、体の神経に伝えられた情報が、再現されたものだと、考えることができます。

私たちが感じている感覚とは、私たちの心の振動パターンです。

言い換えれば、感覚とは、精神エネルギーの振動なのです。

そして、それは元の情報源の持つ、精神エネルギーの振動を、再現したものなのです。

これは、全ての存在が、心と同じ性質のエネルギーで、できていると考えることが、前提になっています。

物質エネルギーと呼ばれているものも、ある種の精神エネルギーであるという考えです。

波長や振動数の違いはあっても、全ての物は、同種のエネルギーで構成されていると、考えるわけです。

そう考えると、光や音や匂いというものも精神エネルギーの一種ですし、それらを発した何かのエネルギー状態を、伝達しているものでもあるのです。

それに対して、味覚や触覚は、対象物から直接得た情報と言えるでしょう。

何かに触れている時の感覚というものは、言ってみれば、その対象物の心を、直接感じているわけですね。

 ※pasja1000さんによるPixabayからの画像です。

木に触れてみて下さい。
そこに感じるものは、木の心の一部です。

石に触れてみて下さい。
そこに感じるものは、石の心の一部です。

空気や水を感じてみて下さい。
それは、空気や水の心の一部なのです。

気がつかなかったり、当たり前過ぎて、気に留めていないかもしれません。

でも、私たちは常に何かに触れています。

それは、私たちが常に何かの心と、触れ合っているということです。

私たちが向こうの心を感じる時、向こうも私たちの心を、感じているはずです。

自分の足に触れてみて下さい。

足に触れている手の感覚と、手に触れられている足の感覚が、わかりますよね。

何かに触れている時、その何かには、足で感じたような、触れられている感覚が、生じているはずなのです。

私たちがわからないだけで、周りにある全ての物は、私たちのことを認識しているのです。

多くの人が視覚ばかりを重視して、他の感覚に注意を向けていないと、言われています。

でも、視覚以外の感覚にも、意識を向けて下さい。

 ※PexelsさんによるPixabayからの画像です。

特に触覚は重要です。

そうして何かを感じている自分を、味わってみて下さい。

それは何かと、心の交流をしているということなのです。

あなたがその何かに、愛着があるのなら、その気持ちを十分に伝えてあげて下さい。

その何かは、きっと喜び、あなたに愛を返してくれるでしょう。