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中国との友好

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今日はどんより曇っています。
これから雨が降り出すようで、いよいよ本当の梅雨シーズンに、入る模様です。

四国の梅雨入り宣言は、少し勇み足だったようですね。
今日辺りに宣言していれば、ちょうどよかったと思います。

ところで、とても素敵な記事を見つけました。
中国安徽省出身の、許飛(シウ・フェイ)さんという方の記事です。

以前にNHKで関口知宏さんが、日本や世界の鉄道を、旅する番組をやっていました。
とても面白い番組で、私も家内と一緒に、楽しませてもらいました。

その中に中国の鉄道を、春と秋に渡って巡る旅がありました。

中国の鉄道網はとても広くて、距離も長いのです。
それで、春と秋に分けて紹介されました。

今でも、たまに再放送がありますので、機会がある方は、ぜひ見て欲しいと思います。

国同士の関係において、中国と日本はギクシャクすることが、多いですよね。
でも、地方に暮らす人たちは、そんなことは関係ない様子です。

都会と違って、日々の暮らしが大変だからでしょう。
他人の苦労を理解したり、いろんなことを分かち合うのが、地方では当たり前な感じです。

そんな人々の温かい様子が、この番組から伝わって来るのです。

この番組の中国編に、はまってしまった許飛さん。
それまで働いていた東京の職場を離れ、日本縦断の旅に出たと言います。

『八十日間世界一周 』という物語がありますが、それにちなんだ80日間鉄道の旅です。
旅の毎日の様子は、SNSにアップしていたそうです。

残念ながら、スマホもSNSもわからない私は、見ることができません。
でも見られる方は、ぜひ見られたらと思います。

 ※まこりげさんによる写真ACからの画像です。

地方の温かい人間味を、感じることが多かったと、旅を終えた許さんは言います。

この旅は『従雪花到桜花(雪から桜へ)』という題名で、中国で出版されたそうです。
日本語版も出したいと思っているそうですので、その時が来るのを期待しています。

この旅の後、許さんは日本人にも中国のことを、知ってもらうおうと考えたそうです。

それで、入船亭遊京さんという落語家の方と二人で、80日間の中国鉄道の旅に出ました。

その時の体験も、『従東瀛到東土(東瀛(日本)から東土(中国)へ)』という題名で、中国で出版する予定だそうです。

これも中国で出版されたら、すぐにでも日本語版を出してもらいたいですね。

 ※Andy LeungさんによるPixabayからの画像 です。

許さんは旅を通じて、日本と中国の違いを、いろいろ知ったと言います。
でも、二つの国に共通していたのは、地方の人々の温もりでした。

今はコロナウィルスの影響で中断しているものの、許さんは旅行会社を設立する準備を、進めているとのことです。

旅行を通して、草の根の相互理解を、両国で深めるのが、許さんの願いだそうです。

日本や中国の地方に暮らす、人々の温もりに、許さんは感動されました。
でも、許さん自身が温もりのある方なのだと、記事を読んでいて感じました。

人の感情や価値観は、互いに共鳴するものです。

争いの中の怒りや憎しみは、相手との間で共鳴し合って、どんどんエスカレートして行きます。
その先に殺傷事件やテロ、戦争が控えているのは、みなさんご存知のとおりです。

一方で、喜びやいたわりも共鳴し合い、大きな輪になって広がって行きます。

遠い所で起きた小さな喜びが、ネットやテレビを通して、世界中に広がるのも、みなさん経験されていることと思います。

どちらの感情に共鳴するのが、自分や世の中の幸せに結びつくのか、それは一目瞭然でしょう。

混沌としている今の世の中、いい情報も悪い情報も、巷にあふれています。

でも、基本的にどこの国の人も、争いごとは好んでいません。
みんな、平和で楽しく安定した、暮らしを求めています。

 ※SilentpilotさんによるPixabayからの画像です。

一部の人が、誰かを憎んだり、悪く言うのを、よく見かけます。

でも、それはその人なりの、事情があってのことです。
一般的な話ではありません。

そこのところを理解していれば、煽られて騒ぎが大きくなることはありません。
大きくするのであれば、喜びの話でしょう。

国同士のいざこざも同じです。
各国の政府は、自分たちの国の権利を守ろうとします。

それは、今の世界を支配している、価値観に基づけば、当然のことでしょう。
自分たちの利益、あるいは自分たちの権力を、守ろうとしてのことです。

でも、人間は元々一つです。

進化の研究でも、全ての人類の起源を、アフリカに求めることができます。
人類はみんな兄弟なのです。

その兄弟が争う理由が、どこにあるのでしょう。
みんな、幸せに暮らしたいだけなのです。

そのことが以前と比べると、いろんな方に理解されて来ていると思います。
許飛さんも、その一人です。

許さんの想いは、きっと世界中の人々へと、伝わって行くことでしょう。

差別も争いも、必要ありません。
相手を思いやり、助け合い、手を取り合って、感謝し合う。
そんな価値観が、世界に広がりつつあると、感じています。