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視点を変えてみる その2

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自分では当たり前だと思っていることって、いろいろありますよね。

男とは、こうあるべきだ。
女は、こうでなくてはならない。
子供は、こう扱うものだ。
年寄りは、弱い存在だ。

他にもあります。

生徒は先生に従うべきだ。
上司の指示には、従わなくてはならない。
嫌なことでも我慢して、続ける努力が必要だ。
がんばった者だけが報われる。

こんなのもありますよね。

お金がなくっちゃ、どうにもならない。
学歴や資格がない者は、社会的に価値がない。
競争社会を勝ち残れないと、生きて行けない。
友だちがたくさんいない者は、存在価値がない。

選挙をしたって、世の中は変わらない。
自分なんか、一生底辺暮らしだ。
好きなことなんかやってたら、生きて行けない。
楽しく暮らせる人というのは、特別な人だけだ。

全部書いていたら、きりがありません。

しかし、こういう考え方は、全てが後付けで作られたものです。

生まれる前から、人間の自然な性質として、組み込まれているものではなく、世の中を動かしている者たちが、自分たちに都合のいいように、人々に思い込ませたものばかりです。

たとえば、男尊女卑の世の中が都合がいいと考える者は、男は素晴らしくて、女は男の力なければ生きていけないと、人々を洗脳しようとします。

これから社会を担う子供たちが、これまでとは違う社会を創ったならば、困ってしまう大人たちは、子供たちを自分の指示に従うように、育てようとするでしょう。

お金で人々を支配しようとする者たちは、お金がなければ何もできないように、みんなに信じ込ませます。
そうして、実際にそのような社会が作られているのです。

そんな支配者たちは、人々がお金を求めて競争するように仕向け、多大なる利益が、自分たちの懐に流れ込むようにしています。

自分一人では何もできない人たちばかりですから、みんなにそっぽを向かれることを、とても恐れています。

だから、そうならないように人々の競争心を煽り、不安にさせ、お金を稼ぐこと以外は、考えさせないように仕向けるのです。

そんな社会において、みんなが幸せになれるわけがありません。

多くの人が、誰にも相談できずに苦しみ、悪いのは自分が無能だからと信じ、病気になったり、自暴自棄になって事件を起こしたり、自ら命を絶ったりするのです。

しかし、そういう人たちを本気で助けようとすると、権力者は権力を手放さなくてはなりません。

ですから、決して彼らに手を差し伸べるようなことはしません。

差し伸べるふりをすることはあっても、根本的な解決を求めることはしないのです。

だけど、解決を権力者に求めること自体が、間違っています。

解決方法は自分で見つけるしかありません。

それが、視点を変えるということです。