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見直すべき教育現場

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全国の公立学校で、2558人の教員が不足している、という記事が出ていました。

学校によっては、授業ができない所も出て来ているそうで、事態は深刻です。

教員採用試験の受験者も激減しているらしく、解決の目途はつきません。

昔は先生という仕事は、子供たちの憧れでした。

しかし、今は憧れる者はあまりいないのでしょう。

もし憧れていたとしても、教育現場に入ってから、思っていたのと違うとなると、すぐにやめてしまうに違いありません。

今の若い人たちは、昔の人間のように、嫌なことを我慢して、ずるずるそのまま続ける者は、多くないと思います。

それは決して悪いことではなく、自分の意思表示であり、自分の人生を大切にするということです。

悪いのは、夢を抱いて入った若い教師を、幻滅させてしまう教育現場でしょう。

これまで教育現場での様々な問題が、報道されて来ました。

時には、問題などなかったように、無視をしたり、隠そうとしたりして、却って大きな騒ぎになりました。

教育と言うと、受験や外国と比べての学力アップばかりが、目を向けられます。

それでも学校の授業だけでは足らないと、多くの子供たちは塾通いを強いられています。

そもそも教育とは何ぞやというところの議論が、何一つ為されないまま、何となく昔からの流れに乗って、やって来たという感じです。

子供たちにとって、本当に大切なものは何なのか。

子供のうちに、本当に教えなければならないことは何なのか。

何でもかんでも集団として一括りにし、みんなが同じであることを強要するのではなく、一人一人の子供に応じた、教育現場であるべきではないのか。

そんなことを今一度見直して、子供たちにとっても、先生方にとっても、楽しくやり甲斐のある教育現場を、再構築する必要があるでしょう。

そうでなければ、今の教員不足はますます悪い状況になるでしょう。

教員の数ばかりでなく、質もどんどん落ちて行きます。

可哀想なのは子供たちです。

また、子供たちがきちんと教育を受けられなければ、日本の将来も危ぶまれるでしょう。

あらゆる事件や問題の根底には、必ず教育が関わっています。

全ての基本が教育にあります。

そんな大切な教育なのに、政治家の方々は、子供は黙っていても、ちゃんと育つと信じているようで、本気で教育改革をする気はないように見えます。

と言うより、教育の大切さ自体を理解していないため、何をどうすればいいのか、さっぱり頭に浮かばないのかもしれません。

とにかく、これは大問題です。

経済よりも、もっと大切なことです。

子供が国の宝であるのなら、そのような変革をしてもらいたいものです。